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パラフィン紙(パラピン紙)

両更クラフト紙や筋入クラフト紙などに、溶かしたパラフィンワックス (蝋:ろう)を浸み込ませた(含浸)紙のことを指し、「ロウ引き紙」「ロー引き紙」「蝋引き紙」「油紙」「グラシン紙」などと呼ばれることがございます。(ただし「油紙」「グラシン紙」という名称は、厳密にはパラフィン紙ではございません)

ロウ引き加工をすることで、紙に耐水、耐油、防湿性、また紙自体の強度も増します。機械部品などをマシン油や防錆油で塗布したものをパラフィン紙で梱包する使用方法がもっとも多いですが、現在は、当社でも扱っている「防錆紙」や「両更クラフトラミネート紙」がパラフィン紙の代替品として多くなっております。

また純白紙、グラシン紙を用いた、白いパラフィン紙などは食品関連に使用されることが多いです。
但し、パラフィン紙のパラフィンワックスには工業用と食品適応のものとがありますので使用用途には注意が必要です。
当社では主に両更クラフト紙と筋入りクラフト紙のパラフィン紙を扱っております。またパラフィン紙は受注生産となっておりますので、御入用の際は一度ご相談下さい。

用語解説

油紙
両更クラフト紙にマシン油などを浸して紙のことで、油がしっかり付いてベタベタした紙です。最近ではほとんど見かけません。
グラシン紙
長時間、細かく叩解した亜硫酸パルプを原料として、平滑なローラーを使って高圧加工した紙です。この過程でパルプの繊維は圧縮・平滑化され、隙間を失い、紙はもちろん酸性になります。
半透明で光沢があり、両更クラフトラミネート紙、パラフィン紙ほどではないですが、耐水、耐湿性に優れた紙になります。
ちなみに薬に使用される「薬包紙」というものがあり、そちらを「パラフィン紙」での製造と明記されているものもありますが、実際にはグラシン紙のみで製造されているものもあり、パラフィン紙とグラシン紙とを混同されている場合があります。