加工技術process

製袋加工について

主に紙袋の製造方法として、大きく分けて3つございます。
もちろん機械でたくさん製造するほうが1枚単価は安くなり、手貼りでの製袋は1枚単価が高くなることになりますが、安いから何でも機械貼りで作る・・・というわけではなく、お客様の必要なサイズ、形状、枚数に合わせて、製造方法を選択していきます。

当社では手貼り製袋を社内でおこない、また各自動製袋を協力工場にて製造しております。
※あるいは袋の一部分を自動製袋にて、仕上げを自社にて内職加工するということも行います。

製造方法

輪転機での自動製袋
大きな原反(原紙)からダイレクトに袋を製造していく。
平判での自動製袋
一定の大きさにカットした紙(平判)より機械貼りをおこなう。
手貼り製袋
完全手作業。

各製袋加工方法の主な特徴

製造方法 手貼りでの製袋 平判での自動製袋 輪転機での自動製袋
得意とする
ロット数
寸法の自由度
製造できる範囲内であればほぼ
自由に寸法を決めることが可能

ある程度、製袋機の製造できる範囲に寸法を合わせる必要がある。

ほぼ、製袋機の製造できる範囲
に寸法を合わせる必要がある。
製造単価※
印刷入り袋
基本的に印刷位置がずれてしまうため、印刷入りの袋には向かない

平判印刷機にて先に印刷をした後に製袋機にて製造します。

印刷輪転機にて先に原紙に印刷をかけた後に製袋をします。
また単純な印刷ならば製袋しながら印刷する場合もあります。
印刷方法 主にオフセット印刷 フレキソやグラビア印刷
印刷版の費用
主な版の種類 PS版 フレキソ、グラビア

※一般的な国内での製袋方法を、当社なりの解釈にてまとめておりますが、単価については例えば「人件費の安い海外で、大量ロットを多くの人手を使って製造した上、日本に輸入する」といった場合、手貼りでの製袋が安くなるといったケースも起こりうるかと思います。
また様々な要因(紙の種類、ロット、納品場所、製造しやすい寸法かどうかなど)で単価は変わります。

取扱紙袋のご紹介

袋には様々な材質、形、仕様がございます。
当社で得意としているのはもちろんクラフト紙などを使用した、産業、工業用の袋がメインとなります。

手貼りでの無地角底袋、舟底袋

無地で使用する両更クラフト紙袋(またはPEクロス紙やラミネート紙などのクラフト加工紙での袋)をお客様のご希望の寸法にて製造することが可能です。
・ふとんやマットの袋
・生地やカーペットなどを入れる長尺袋
・宅配袋
など、主に輸送時に使用する紙袋を製造しております。
サイズや枚数を、ある程度自由に製造できるのが手貼り製袋の最大の特徴になります。

袋の寸法表示について

当社では巾(胴巾)×マチ(底巾)×高さ(深さ)(仕上長)の順番にて寸法を明記しておりますが、高さ×巾×マチの順番にて表記するところもあるようです。

手貼りで製袋したクラフト紙袋です。

宅配袋です。
こちらは輪転機での自動製袋にて製造したものです。

こちらはフタ付きの宅配袋です。(フタ一体型角底袋)
フタの部分に剥離紙テープがついています。
フタの表示は+○○mmという表現をして最後に明記します。

クラフト紙重包装袋

粉状の原料、製品などを入れる袋としてクラフト紙袋は様々な場面で使用されています。
代表的な産業用紙袋(クラフト紙重包装袋)としては
・セメント袋
・米袋
・砂糖袋
・プラスチックペレット袋
などがございます。

自動製袋での製造となりますので、ある程度のロットが必要となり、版を作成して印刷入りの袋を作ることも可能です。
また、例えば「米袋の○○kg用」というような、一定の内容物と内容量が決まったものであれば既製品がございますので、少ないロットにて対応できる場合がございます。

その他、小売り店舗で使用する手提げ紙袋《ショッピングバッグ》やマチのない封筒型の袋《封筒袋》、また紙だけでなく、化成品での各種袋《PE袋、PP袋》なども取り扱っておりますので、是非ご相談下さい。

底ミシン仕上げのクラフト2重袋になります。
セメント袋や米袋はこちらのような袋になります。
強度を出すために3重にした袋(3P袋)や内容物の劣化を防ぐため、PE袋やアルミを内側に貼り合わせている袋などもございます。

既製品の小売り用お米袋です。
中身が見えるように窓付きになっています。
よく、道の駅などで見かけます。