平判（シートカット）加工

いわゆる「紙」というものを想像する場合、1枚のシート状の紙を思い浮かべるのではないかと思います。
そのシート状にカットされたものを「平判」と呼びお客様の必要とする様々なサイズにカットする加工が「平判（シートカット）加工」となります。

当社で加工するシートカットは基本的には2種類あります。

平判加工

規格判からのカット加工について

両更クラフト紙はハトロン判（900mm×1200mm)、
純白紙やうす葉紙などは4/6判（しろくばん）（788mm×1091mm）、
と呼ばれる規格寸法の商品（平判）が1束250枚や500枚などの入り数にて各製紙メーカーにて製造されております。

例えば両更クラフト紙で、お客様のご希望のサイズが900mm×600mmや450mm×1200mm、また50mm×300mmなど、両更クラフト紙の規格寸法であるハトロン判（900mm×1200mm ）よりロスがなく（あるいは、ロスがなるべく少なく）カットできる場合は規格判からのカット加工を選択します。

入り数（1束の枚数）は紙や厚さにより様々で、例えば、両更クラフト紙の50ｇ/㎡ハトロン判<54>は250枚入りです。
必要な寸法が900mm×600mmや450mm×1200mmならば、900mm×1200mmの1/2切りなので、枚数は250枚の倍の500枚に、また450mm×300mmならば1/8切りなので250枚の8倍の2000枚の仕上がりになります。

例えば、こんなサイズのクラフト紙・包装紙が必要な場合は、
原紙（原反）からのカット加工が有効です！

・メーカー規格判（ハトロン判・4/6判）では取りの悪い（歩留まり率の悪いサイズ）場合

2枚しかとれず、ハトロン判からの
カットだとロスが多くできて割高に。

ハトロン判からのカットだと
ロスが多くできて割高に。

・メーカー規格判（ハトロン判・4/6判）よりも大きなサイズの場合

紙業界では「タイコ」と呼ばれる平判加工機（写真1）に数千ｍほどあるロール状の巻取り原紙（原反）をセットし、可動式のフレーム（枠）を必要なサイズに合わせて紙を巻き付けます。
それをカットして伸ばすことによりシート状の紙を作り、お客様ご希望のサイズへカットしていきます。
当社の豊富な原紙在庫にて平判加工機の長さを様々に変えることにより、極力、断裁ロスが少ない（＝単価が安くなる）シートを製造することができます。

フレームから切り離して、シート状の紙を作り、そこから断裁機にてお客様の希望サイズにカットしていきます。

シート状の紙でも、50mmほどの帯状の紙から2000mmに近い大型の包装紙など、様々な寸法の紙をこちらの平判加工機にて製造することが可能です。
当社では大型の平判加工機と小型の平判加工機にてサイズに応じて使い分けております。

平判加工機での製造例

など様々なサイズに対応します。